(運用会社: フィデリティ投信) ※評価基準日:2024年3月末

“このファンドは、ベンチマークは明示されてなくて、割安株に投資するバリュー株ファンドなんやけど、日本を含む世界各国に投資するファンドなんで、”全世界株式指数”のインデックスファンドを参考指数にして、分析するわ。※使用するインデックスファンド:たわらノーロード 全世界株式 (※MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円ベース)への連動を目指すファンド)”

  • 運用成績は、過去4年でインデックスファンドに対し、勝ってるわ。
  • 投資対象は、世界各国の割安株(バリュー株)に投資するファンドなんやけど、インデックスファンドとの相関を見ると、相関係数は0.883なんで、ある程度、全世界株価指数と同じような動きをすると考えられるわ。
  • コストは、今のところリターンが高いんで、高くないという評価になるわ。
  • 運用のクオリティは、今のところはええで。ただ、運用開始来のリターンは年率30%近いんやけど、出来すぎや。長期的にこんなに高いリターンは続かん可能性が高い。もっと運用期間が伸びると、下がってくると思うわ。
  • リスクの取り方は、ええで。リスクは信託報酬等の9倍以上、十分やわ。
  • “このファンドは成績が今のところ、ええわ。
  • ただ、信託報酬等が年率1.65%でインデックスファンドと比べるとメッチャ高いわ。比較で使った”たわらノーロード 全世界株式 ”は信託報酬等0.1133%やで。比較すると、このファンドより年率1.5%以上もコストが安いねん。
  • このファンドに投資して、インデックスファンドより毎年1.5%ずつ余計にコストを払い続けて、10年、20年、30年と長い間投資して、インデックスファンドよりいい成績になるかはわからん。今現在の成績をとるか、コストの安さを取るわ、個人の好みや。”
  • フィデリティ投信さん、信託報酬等1.65%は、結構頑張ってる水準やと思うけど、もう一声欲しいな。税込み1.5%まで引き下げてえなー。

注)このブログは、元ファンドマネージャーが徒然なるままに、個人的な趣味でファンド分析をやってみた感想文を公開しているだけです。投資助言やアドバイスではありません。投資判断はご自分の責任でやってください。また、情報の正確性も保証しません。個人的な感想文としてお読みください。

上の表を見てな。

パフォーマンス(運用成績)は、めっちゃええな。

運用開始来(4年)で、すごいリターンが高いな。毎年平均で+30%近いで、凄いな。でも、これまでの株式市場が好調すぎたんで、こんなに高いリターンは長期では続かんやろな。今後はもう少し下がるやろな。。

①対BM(ベンチマーク)のリターンは、インデックスファンドに対し、リターンがどれだけ上回ったか下回ったかを見る数値やで。運用開始来(過去4年)で見る限り、インデックスファンドを上回っているんで、ええんちゃうかな。

➁コスト対比リターンは、コストの重さを見る数値やで。稼いだリターンのうち、何%を信託報酬等で取られたかを、ざっくり計算してるんや。運用開始来(過去4年)で5.24%。まぁ、10%以下やから、これぐらいやったら、ええんちゃう。弁護士の債権回収とか20~30%ぐらいの成功報酬やから、25%以内には収まるべきやと思うわ。

③リスク対比リターンは、リスク(価格が変動してどれだけドキドキするかの程度)に対し、どれだけリターンが得られるかの尺度やで。運用開始来(過去4年)2.02で、メッチャ高い。今のところ、ええと思うな。ただ、明らかに高過ぎる水準なんで、このままでは続かんやろうけど。

④リスクテイクは、コスト(信託報酬等)に対するリスク(価格が変動してどれだけドキドキするかの程度)の大きさやで。コストは毎年取られるマイナスリターンなんで、運用のリターンがないと、毎年資産がドンドン減ってまう。だから、コストを埋め合わせるために運用のリターンが必要なんやけど、リスクを取らないとリターンは得られへんねん。せやから、コストを埋め合わせるために、リスクをどれだけ取れるかがポイントなんや。最低でも4倍以上はないとあかん。このファンドの場合は、リスクがコストの何倍かというと、運用開始来で9.44倍で十分やな。

お終い

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