(運用会社: アライアンス・バーンスタイン) ※評価基準日:2024年3月末

- 運用成績は、グッド。メッチャええで。 ただし、過去10年は良過ぎたな。長期的には、こんなにいい成績は続かへんやろな。 このままの成績が続くと思ったらアカンで!
- コストは、リターンの10%ぐらい取られてる感覚やけど、まぁええんちゃう。悪ないと思うわ。
- 運用のクオリティはええで。価格の変動でドキドキする割にリターンは高いな。
- できたら、信託報酬をもっと下げてくれたら、ええんやけどな。 インデックスファンドやったら、年率で0.10%以下やし、1.7%とか高いわ。 アライアンス・バーンスタインさん、もっとフィーまけてえな。
注)このブログは、元ファンドマネージャーが徒然なるままに、個人的な趣味でファンド分析をやってみた感想文を公開しているだけです。投資助言やアドバイスではありません。投資判断はご自分の責任でやってください。また、情報の正確性も保証しません。個人的な感想文としてお読みください。

上の表を見てな。
パフォーマンス(運用成績)は、めっちゃええな。
運用開始来(16年以上)、過去10年で見ても、すごいリターンが高い。過去10年なんて、毎年平均で19%を超えてる。凄いな。でも高すぎるんで、こんなに高いリターンは続かんやろな。

次に、商品性を見ていくで。上の表を見てな。
①対BM(ベンチマーク)のリターンは、インデックスファンドに対し、リターンがどれだけ上回ったか下回ったかを見る数値やで。過去10年で見る限り、インデックスファンドを上回っているんで、ええんちゃうかな。
➁コスト対比リターンは、コストの重さを見る数値やで。稼いだリターンのうち、何%を信託報酬等で取られたかを、ざっくり計算してるんや。運用開始来で12.46%、過去10年で8.04%やけど、まぁ、10%以下やから、これぐらいやったらえんちゃう。弁護士の債権回収とか20~30%ぐらいの成功報酬やから、25%以内には収まるべきやと思うわ。
③リスク対比リターンは、リスク(価格が変動してどれだけドキドキするかの程度)に対し、どれだけリターンが得られるかの尺度やで。運用開始来0.69、過去10年1.29で、メッチャ高い。ええと思うな。ただ、過去10年は良過ぎたんで、こんな高い水準は続かんやろな。でも、ええことに間違いないわ。
④リスクテイクは、コスト(信託報酬等)に対するリスク(価格が変動してどれだけドキドキするかの程度)の大きさのことやで。コストは毎年取られるマイナスリターンなんで、運用のリターンがないと、毎年資産がドンドン減ってまう。だから、コストを埋め合わせるために運用のリターンが必要なんやけど、リスクを取らないとリターンは得られへんねん。せやから、コストを埋め合わせるために、リスクをどれだけ取れるかがポイントなんや。このファンドの場合は、リスクがコストの何倍かというと、運用開始来で11.62倍、過去10年で9.65倍になってて、十分やな。
お終い
